参議院国土交通委員会において、斉藤国土交通大臣より国土交通省関係の令和五年度予算の概要の説明があり、その後、質疑に立ちました。

質問要旨
質問1、災害時の人流・物流機能の確保について
国土交通大臣を本部長とする「国土交通省防災・減災対策本部」において、「総力戦で挑む防災・減災プロジェクト」が取りまとめられ、災害の対応力を高める対策の強化が図られていると理解しているが、災害時の人流・物流機能の確保等に対し、どのような災害リスクを対象に取組みが進められているのか。
斉藤国土交通大臣
東日本大震災時では、「くしの歯作戦」という道路啓開が実行された。南海トラフ地震等の大規模自然災害の発生時における、内陸部から沿岸の都市部への人流・物流の確保についての取組みは如何。
丹羽道路局長
質問2、観光立国の復活の観光戦略について
インバウンドにおいては、訪問先がゴールデンルートと呼ばれる東京・富士山・大阪・京都等に集中する傾向にあり、着地消費100万円以上の高付加価値旅行者の消費行動は、大都市圏に集中する。災害大国のわが国が、真の観光立国として持続可能性を高めるためには、安心、安全な受入環境の整備が不可欠と理解しているが、防災を意識した観光づくりについての取組みは如何。
秡川観光庁次長
ゴールデンルートの一つである京都において、全省庁が一つになって、無電柱化を加速させることにより、観光立国としての復活のかたちとしていくべきと考えるがご所見は如何。
斉藤国土交通大臣
質問3、新たな国土計画の策定について
本年夏の策定に向けた新たな国土計画は、「分散型国づくり」という方向性が示されている。東京、大阪、名古屋など大都市への人口集中が進むことを是正するため、一定の経済規模を有する都市の拠点を地方へ地理的に分散配置し、併せて人口の移動を促す仕組みをつくることにより、わが国の潜在的な災害リスクが分散し最小化することになると考え提言いたしますが、国土交通省の分散型国づくりの将来像について、大臣のご所見は如何。
斉藤国土交通大臣