年頭の挨拶

新年明けましておめでとうございます。
皆様方には、日本維新の会に対し深いご理解とご協力を賜わり心より感謝申し上げます。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大から3年が経過し、ウィズコロナ時代の新しいライフスタイルが定着し、自らの健康や安全な日常生活の重要性が強く認識されるようになりました。

新型コロナウイルス感染症によるパンデミックでは、必要な時に必要な医療にアクセスする体制が困難となる状況が続きました。地域医療の体制を再構築するため、新型コロナウイルス感染症の5類感染症へ移行することを、昨年の10月24日、日本維新の会新型コロナウイルス感染症対策本部は、加藤厚生労働大臣に対して、「新型コロナウイルス対策に関する第11弾提言」を政府に行い、現場目線のコロナ対応に取り組んでおります。

人口減少、少子高齢化が進行する中、昨年12月、政府の全世代型社会保障会議において報告書がまとめられました。出産時に給付する出産育児一時金を、現行の1人当たり42万円から、50万円に引き上げる提言をし、その財源は、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度からも拠出する内容となっておりました。
未来を担う子どもたちのため、全世代で負担を分かち合う方針は評価しつつも、全ての団塊の世代が75歳以上となる2025年が目前に迫り、高齢者が安心して暮らせる社会の構築も待ったなしと強く認識しております。

文通費問題は、維新が声を上げ、各政党やマスコミが問題を共有する中、改革の動きが見られました。しかし、文通費改革の肝である、領収書添付や使途報告の公開について、議論が先送りされたままになっておりますので、早期に決着を付けることが求められます。

安全保障環境が深刻化する中、安保3文書の改定がありました。
わが党は、将来世代を二度と戦争の惨禍に遭わせない抑止力を保持することの必要性を訴え、防衛費の財源確保の増税には反対しております。

政治と金の問題が顕在化し、政治に対する信頼が揺らぐ中、政治家は「身を切る改革」を実行し、国民に範を示す姿勢が大切だと認識しております。わが党所属の国会議員は、歳費の2割削減を継続し、これまで2億5000万円超を被災地に支援してまいりました。
参議院において、一票の格差是正や合区解消を含む選挙制度の見直しについて、参議院のあり方を含め、協議が進められておりますが、議員定数の削減をはじめ新しい政治の流れを維新が主導してまいります。

昨年の参議院選挙で、維新は15から21に参議院の議席を伸ばしました。全国政党化と野党第一党という目標の達成のためには、今春の統一地方選挙に維新公認で立候補する人材の確保が、組織強化のカギとなっており、党勢拡大に引き続き努めてまいります。

結びに、山積する課題を踏まえ新しい国のかたちを見据えつつ、持続可能な社会の構築を目指していくとともに多様性を認める政治の実現に向け、50年に及ぶ政治経験と団塊の世代の知恵を生かし活動していくことをお誓い申し上げます。
本年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。

令和5年元旦

参議院国家基本政策委員長
日本維新の会国会議員団 参議院会長代行
  参議院議員 室井邦彦