知床遊覧船の事故を中心に交通政策の推進等に関する調査を議題とする質疑が行われ、斉藤国土交通大臣等に質問いたしました。
質問要旨
質問1、海難事故を未然に防止できる体制の整備について
知床観光船事故の日は、漁船も朝のうちに引き返し天候は荒れ模様が予想されていたが、運行会社の判断で出航に踏み切ったと聞く。監督官庁として、観光船の出航を許可しない仕組み、事故を未然に防ぐ体制の整備が必要であったと感じるが、今後どう対応していくのか、ご所見は如何。
高橋海事局長
質問2、海上事故における関係機関と連携した救助体制のあり方について
海上における事故災害の対応については、出動体制の確保並びに関係機関等との連携・強化を図り活動していくことが重要と考えられるが、統一した指揮の下、自衛隊や警察等の関係機関とも連携した迅速な救助活動が何故できなかったのか疑問が残る。関係機関と連携した救助体制のあり方は、どうだったのか。
斉藤国土交通大臣
質問3、公共交通事故による被害者等の支援について
国土交通省は公共交通事故による被害者等への支援を図るため、平成24年4月、公共交通事故被害者支援室を設置し被害者等への相談窓口としての機能を果たしていると聞く。福知山線脱線事故に関する被害者への補償等を含む全ての問題について解決済みと理解して良いのか、国交省の把握する情報は如何。
上原鉄道局長
質問4、交通事業者による自主的な安全管理 体制の確立について
ひとたび事故が発生した場合、甚大な被害の生じる恐れがあり、社会的影響も大きいことから、事故発生を未然に防ぐため交通事業者は自主的な安全管理体制の構築とその運営の促進に努めるべきと思われるが、交通事業者の自主的な安全管理体制の確立に向け、国土交通省としての取り組みは如何。
島田 危機管理・運輸安全政策審議官