自動車損害賠償保障法及び特別会計に関する法律の一部を改正する法律案の審査のため、参考人質疑が行われました。
参考人
東京大学大学院法学政治学研究科教授 藤田友敬氏
一般社団法人関東交通犯罪遺族の会代表理事 小沢樹里氏
日本大学危機管理学部長・教授 福田弥夫氏
■質問要旨
検討会座長としてご尽力たまわり、敬意と感謝を申し上げます。
自動車事故対策勘定の財政事情により、自動車事故対策事業の実施は、平成13年 改正時の前提が成り立たたなくなっており、当初のスキームは崩れていると、本年1月公表の検討会の中間とりまとめに記載されております。積立金については、検討会の中でも、「積立金は名目ベースであり、物価が上昇した 場合には、心許ないということ、インフレの可能性は脅威となる。」という意見が出ていたと聞きましたが、財源として今後どうしていくのが適切なのか、お聴きいたします。
藤田教授
20年以上にわたり自賠法等の制度問題に関わっていただき、敬意と感謝を申し上げます。
賦課金の導入については、平成13年自賠法改正の付帯決議にも書かれており、当時の国会でも議論されていたことは承知いたしております。一般会計から自動車安全特別会計への繰戻について、平成30年に再開されるまで一時滞っていたことは、問題だと認識しております。過去には、繰戻しどころか全てを一般会計化するという話もあったと聞きましたが、過去の経緯について、この問題に長くかかわってこられました先生のご意見をお聴かせ下さい。
福田教授
事故の被害者やご遺族の皆様が、同じ災難に見舞われることがないよう、一人でも 被害者を減らしたいと願う気持ちを持たれるのは、当然のことと存じ上げます。
その意味において、事故を未然に防ぐ対策こそ大事だと思っておりますが、特に事故の当事者としてのお気持ちを、お伺いさせていただけないでしょうか。
小沢代表理事