参議院国土交通委員会は、鶴見川多目的遊水地(横浜市)及び東京外かく環状道路(世田谷区内)の整備に関する実情を調査いたしました。

概要説明
○鶴見川多目的遊水地
鶴見川の洪水を一時的に貯留する洪水調節で、ワールドカップラグビー2019大会の横浜会場である横浜国際総合競技場があります。令和元年台風19号による大雨で鶴見川の水位が上昇し、約94万㎤の洪水を一時的に貯留しました。この効果により、直近に設置されている亀の子橋水位流量観測所の水位は、6.58mまで上昇しましたが、多目的遊水地がなかった場合、さらに水位が約0.3m上昇し、氾濫危険水位を超過したと推定されます。
○東京外かく環状道路
平成29年2月には東名JCT(仮称)から、平成31年1月には大泉JCTから、それぞれ2基のシールドマシンが発進し、トンネル工事を行っておりました。令和2年10月18日、練馬区内において、地表面陥没が発生し、その後の調査において、地中の空洞が発見されました。工事再開の目途は立っておりませんが、今後このような事象が発生しないようにするための再発防止対策について確実に実施されることが求められます。