参議院国土交通委員会において、7月豪雨による被害状況及びGoToトラベル事業に関する件について、質疑が行われ、赤羽国土交通大臣等に質問いたしました。

質問要旨
質問1、GoToトラベル事業開始に向けた政治判断について
GoToトラベル事業開始については、専門家によるコロナ分科会の了承に基づき、感染防止と経済を両立させる名目で東京都だけを除外し実施することになった。状況を見極めつつエリアごとに開始する段階を踏んで経済活動の再開を目指す選択はできなかったのか。
赤羽国土交通大臣
質問2、GoToトラベル事業の実施に向けたコロナ感染防止対策について
宿泊関係業界や旅行関係業界の具体的な感染防止対策は、新型コロナウイルス対応ガイドラインを参考にするということだが、GoToトラベル実施に向け周到に準備してきたというよりは、場当たり的な感じで対応に当たっているように見受けられ、業界まかせとなっていないか懸念している。 国土交通省は、宿泊関係業界や旅行関係業界の具体的な感染防止対策におけるこれまでの取組は如何。そして、感染防止対策の実効性をあげるための今後の取組は如何。
蒲生観光庁長官   
質問3、GoToトラベル事業の今後の進め方について
「GoToトラベル」事業は東京都が除外されたことによって、期待されたほど経済効果は生まれないとエコノミストは予測しているが、仮に需要喚起につながっていないとの評価に至った場合には、事業の実施途中であっても政策評価的な観点から躊躇なく見直しを含めた検討を進めるべきであると考えるが、赤羽大臣のご所見如何。
赤羽国土交通大臣
質問4、流域治水の考え方について
気候変動によってこれまで経験したことのない事象が増えているため、堤防整備が約7割まで進む国管理の河川でも決壊や氾濫が起きており、堤防建設などのハード整備だけで対策に万全を期すことはできず、流域全体で治水対策を講じていく必要性が高まっている。「流域治水」という考え方に立つ水災害対策への転換を、国土交通省における答申で示されているが、今後の取組は如何。
五道水管理・国土保全局長
質問5、内水氾濫対策について
2017年までの10年間の内水氾濫による浸水棟数は約22万棟で、堤防が決壊する洪水による浸水被害の2倍超にのぼると聞くが、国土交通省は内水氾濫に対する気候変動を踏まえた目標安全度の設定並びに対策は如何。
五道水管理・国土保全局長