高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律(バリアフリー法)の改正案に対する質疑が行われ、赤羽大臣等に質問いたしました。
■質問要旨
質問1、地域におけるバリアフリー化の取組強化について
高齢者、障害者等の移動等の円滑化にかかる事業を、重点的かつ一体的な取組とするため、市町村には、基本構想やマスタープラン作成の努力義務が課せられていると承知しておりますが、その作成状況は如何。また、バリアフリー化の促進に関する基本構想やマスタープラン未作成の市町村に対し、その作成をどう推進させていくのか。
蒲生総合政策局長
質問2、高齢者・障害者等、利用者視点を反映したバリアフリー化について
国土交通省令でバリアフリーの整備目標や整備基準、整備ガイドラインが定められておりますが、例えば鉄道駅等の旅客施設においては、1日当たりの平均旅客数が三千人以上という要件が設定されております。しかし高齢者、障害者等の意見を聞き利用者に寄り添う施策を推進するということならば、平均旅客数三千人以上という要件を引き下げ、バリアフリー化の対象を拡大させる方向で検討を進めるべきではないか。国土交通省は、利用者の視点を反映したバリアフリー化にどう取り組んでいくのか。
蒲生総合政策局長
質問3、公共交通事業者等によるハード・ソフト一体的取組の推進について
移動等円滑化促進に関する基本方針においてハード・ソフト計画書・報告書の作成が義務付けられている公共交通事業者の対象となる基準の設定は如何。また、作成対象事業者以外の事業者においても、計画的にバリアフリー化の措置を講ずることがユニバーサルデザイン社会の実現に望ましいと考えますが、全ての事業者の責務として、バリアフリー化の取組みをどう拡大させていくのか。
蒲生総合政策局長
質問4、ユニバーサル社会の実現に向けた国民の理解促進について
今回の法改正では、「心のバリアフリー」にかかる施策などソフト対策等を強化する必要性から、市町村における「心のバリアフリー」に関し、学校教育との連携を特定事業の一つに位置付けることにしておりますが、企業や地域等における取組は特定事業に盛り込まれておりません。心のバリアフリーを推進するためには、企業や地域等における取組も重要と考えますが、その取組に対する支援は如何。
赤羽国土交通大臣
質問5、バリアフリー化を推進するスパイラルアップ導入の仕組について
全国各地における高い水準のユニバーサルデザインの推進という観点から、バリアフリー化をスパイラルアップさせていく仕組みとして、「移動等円滑化評価会議」を今後どう機能させていくのか。
蒲生総合政策局長