旧年中は大変お世話になりました。これまで維新の党に対し大きな期待と信頼をお寄せいただき改めて感謝申し上げます。
私は「おおさか維新の会」において、引き続き参議院幹事長として、維新の改革の実現に最善を尽くしていきたいと思います。
さて、世界有数の地震国、火山国である我が国では首都直下地震や南海トラフ巨大地震の切迫性が指摘され、ドイツやスイスの保険会社等より、東京など大都市の自然災害に関するリスクは国際的に見て厳しく評価されています。その一方で少子化、高齢化が進展し、東京一極集中が加速していることは、ひとたび首都東京に巨大災害が発生すれば国家の危機存亡を招くおそれがあることを意味しています。改めて首都中枢機能をバックアップする副首都建設の必要性を痛感しています。
他方で人口減少社会においては地方の衰退が危ぶまれ社会システムの再構築が求められています。東京一極集中を招いた中央集権体制を検証し、地方が多様性・自律性を発揮し魅力ある地域づくりに取り組む地方分権型社会への転換を図り、地方活性化の視点から成長戦略を立案すべきです。また地方においても安心して結婚し子育てしやすい環境を整備し、若者や女性はいきいきと高齢者は元気に活躍できる社会を実現するため、道州制の導入を含む統治機構改革を推進していきたいと思います。
真の改革を実行へ移していく上で、維新スピリットを堅持し揺るぎない信念とその政治勢力の結集を目指すしたたかさと寛容さを持ち合わせ、大阪を中心とする関西の発展、ひいては西日本の底上げにつなげる原動力として大阪都構想の実現に再チャレンジしていくことを決意いたしました。
結びに、皆様方の益々のご健勝、ご多幸をご祈念申し上げ、年頭に当たるご挨拶といたします。
平成28年 元旦
おおさか維新の会参議院幹事長
参議院議員 室井邦彦